渡航も残すところあと1週間となりました。
あまり日付を意識していない生活をしていましたが、とうとう9月になったのだと思うとびっくりです。帰る頃には東京もカリフォルニアくらい涼しくなっているといいな…と思います。
本日はCharles M. Schulz Museumに訪問してまいりました。
Charles M. Schulzは、日本でも人気のキャラクター、スヌーピーの生みの親です。アメリカで生まれ育ち、30年以上をこの美術館があるカリフォルニア州サンタローザで過ごしました。アメリカで国民的人気を誇り、もちろん日本を含めた世界で愛されるコミック・ピーナッツを、この地で生み出しました。
一昨年東京・六本木にオープンし、今月末に閉館するSnoopy Museum Tokyoは世界初の、このシュルツミュージアムのサテライトです。そんな東京の美術館との比較や、ここでしか見られないシュルツ自身が過ごした環境や辿って来た歴史を実感しようと、訪問しました。
日本のスヌーピーミュージアムと比べて感じたこととしては、本場のシュルツミュージアムではミュージアム内にキッズコーナーが多くあり、実際にとても小さな子供がたくさん訪れていました。東京でももちろん小さな子供が訪れているところを見ますが、空間の使い方など少し大人向けな感覚を感じられます。
こちらではスヌーピー!と連呼しながらぬいぐるみを持って楽しそうに走り回っている子もいたりして、現地の子なのか遠方からなのかは分かりませんでしたが、キャラクターが幅広い世代に今もなお愛されていることを感じました。
また私達以外にも日本からの観光客が来ていらっしゃったり、中国かららしき方もいたりと、海外からの方も目立ちました。土曜日にしては、日本の企画展と比べると来客は少なかったですが、2階建でスペースを贅沢に使い、コンセプトを持って丁寧に展示していることが実感できました。
アメリカに来てから、インフラなど色々な部分で意外と適当なままだな、と思ってしまう場面が結構あったので、今回の美術館ももしかしたら東京ほど凝っていなかったりするのかも…?などと考えてしまっていたりしたのですが、シュルツの世界観をまっすぐ伝えるこだわりがあり、それを曲げることなく東京のミュージアムにも反映したのだなと、目で実感できました。
また他にも興味深かったのが、ガイドの方がたくさんいらっしゃったことです。少し年配の方が、ピーナッツの缶バッジやワッペンのついたベストを来て、ミュージアムの中に立っていました。ツアーのように案内している人もいれば質問を受けて対応している人もいて、ただただ展示するだけでなくシュルツの思いやコミックを大事にし続けていることがよく分かりました。
1階の期間展示ではピーナッツのキャラクターであるサリー(主人公の男の子チャーリー・ブラウンの妹)についてを取り上げていましたが、サリーの性格や考え方、傾向などに沿ってコミックの原画を展示し、ただ見た目が可愛いだけではないピーナッツの魅力を存分に伝えていました。
シュルツの漫画家としての歴史と仕事場の再現についての展示も、彼へのリスペクトが詰まっていました。彼はコミックの登場人物やストーリーに自分を投影していた場面が多いと言われますが、死後も愛され続け時間が経っても変わらない魅力を残したヒントは、彼自身の人生そのものが大きく影響しているのだと改めて感じました。
カフェとそこに併設されているアイスアリーナはたくさんの子供連れで賑わっていました。地元の人たちにとっては特別な漫画・キャラクターというよりも、生活に溶け込む当たり前の空間かもしれないと感じました。
カフェのメニューもピーナッツのコミックにちなんだ名前だったりして、遊び心もあってとても素敵な場所でした。
何年かしたらまた訪れたいと感じましたが、きっとその時も色褪せない人気を持ち続けているだろうと確信しました。どんな形であれ、世界に残り愛され続けるものを残せる人の偉大さを、改めて感じた時間でした。
明日は南の方に下り、San Joseで文化施設を訪問します。