こんにちは!6期のuniverseコースです!
今日はまず、グリフィス天文台に行ってきました!
グリフィス天文台は1935年に建設され、「ラ・ラ・ランド」や「ターミネーター」などでも舞台にされるなど、ロサンゼルスの中でも非常に人気のある場所になっています。
天文台ではあるものの中は博物館のようで、上野の科学博物館を思わせるような作りになっており、宇宙に関する展示が多くされていました。
グリフィス天文台の特徴である美しい外観はアール・デコ調と呼ばれ、現代でもインテリアなどに多く用いられている美術様式の1つです。アール・デコはアール・ヌーヴォーの後である1910〜1940年代に開花した様式で、アール・ヌーヴォーが曲線的で花などの自然をモチーフにしていたのに対し、直線的で幾何学模様を多く用いていることや、キュビスムから古代エジプト、東洋の美術まで様々な文化を感じさせるデザインであるといった特徴があります。この様式はヨーロッパだけでなくアメリカのニューヨークでも中心となっており、エンパイア・ステート・ビルやクライスラー・ビルもこの様式で建設された建物の1つです。グリフィス天文台の建設が開始した1930年ごろにロサンゼルスでも流行になっていたと考えられ、その幾何学的なデザインから近代的で発展した文明を感じさせる点でこのアール・デコ調が採用されたのだと思われます。
建築様式以外のグリフィス天文台の特徴として、来館者数が非常に多いという点を感じました。
入場料が無料ということもあり、正確な入館者数は不明でしたが、平日の昼にもかかわらず大盛況だったことから年間を通して人気のあるスポットなのだと実感できました。中には自称世界一のプラネタリウムもありますが、それ以外の展示にも多くの人が関心を示しており、宇宙産業や宇宙開発に対する姿勢が日本に比べて高いように感じられました。
特に印象的だったのが霧箱の展示での出来事です。
霧箱とは地球に降り注ぐ宇宙線などの放射線を可視化できる装置のことですが、ここで小さな子供にこの装置の説明をしているお母さんを見かけました。子供の興味と母親の知識によってできた光景でしたが、その光景がグリフィス天文台における研究への関心の高さ、アメリカ全体の宇宙開発に対する意識の向上を物語っているようで非常に感動しました。