Home » 活動報告 » 文化施設訪問 2/8

文化施設訪問 2/8

こんにちは!

EAPATS8期として2020夏渡航予定の黒石、長藤、満留です。
春休み初日の2月8日に文化施設訪問として、東京亀戸の彩り硝子工芸で江戸切子体験と上野にある国立博物館の特別展「出雲と大和」に行ってきました!

訪問前の事前学習として、3人で基本事項の確認を行いました。

まず、江戸切子について...

江戸切子とは、東京江東区を中心とした関東地方で職人の手作業によってつくられるガラスの工芸品です。回転する機械を用いて彫刻していくのが特徴です。その発祥は江戸時代中頃で、明治時代以降も時代に合わせて進化し続けています。

次に、「出雲と大和」展について...

今回は、出雲大社について基本知識を共有しました。

出雲大社では「だいこくさま」として日本人に慕われている、大国主大神様をおまつりしています。出雲の国は古くから神の国、神話の国として知られ、今でも神々をおまつりする神社が数多くあります。出雲大社はそれらの神社の中心的存在でもあります。

 

彩り硝子工芸での江戸切子体験

午前中は彩り硝子工芸で江戸切子を体験させていただきました。

江戸切子では、色の異なる2層からなるガラスの表面を削ることで模様を描きます。回転するやすりにガラスのコップを押し当てて削っていくのですが、コップの側面は曲がっているためきれいに削るためにはひねりながら削っていく必要がありとても難しかったです。

削った後さらに目の細かいやすりで磨いていきます。彩り硝子工芸では手作業で磨いていますが、すべての模様を一つ一つ磨く必要があり大変な手間がかかるため、人の手で磨く代わりにフッ化水素につけて処理しているところも多いそうです。

不透明なガラスを削る際は、ガラスとやすりの接触部を直接見ることができないので、感覚のみを頼りに削っていくのですが、職人さんが「直接見えないほうが集中できるので、不透明なガラスのを削るのが好きだ」とおっしゃているのを聞いて、感覚のみを頼りに繊細な模様を削りだす職人さんの技術の高さに驚きました。

美術の授業でやった版画ですらうまく彫れなかった自分でも、職人さんが親切に教えてくださり、さらに手伝ってくださったおかげで、きれいな江戸切子を作ることができました。

彩り硝子工芸の皆様、貴重な体験をさせていただきありがとうございます。

江戸切子体験

江戸切子体験

江戸切子体験

職人さんとの集合写真

作成した江戸切子

東京国立博物館 特別展 「出雲と大和」

午後からは東京国立博物館の特別展「出雲と大和」に行ってきました。この特別展の概要を以下ホームページから引用します。

令和2年(2020)は、我が国最古の正史『日本書紀』が編纂された養老4年(720)から1300年という記念すべき年です。その冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされています。一方で、天皇は大和の地において「顕」、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされています。つまり、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたのです。
「幽」と「顕」を象徴する地、島根県と奈良県が当館と共同で展覧会を開催し、出雲と大和の名品を一堂に集めて、古代日本の成立やその特質に迫ります。

展示は第1〜4章に分かれていて、第1章 巨大本殿 出雲大社 第2章 出雲 古代祭祀の源流 第3章 大和 王権誕生の地 第4章 仏と政 という構成でした。

残念ながら、展示の撮影は禁止されていたので、写真は載せられないのですが、印象に残った展示を紹介します。

1つ目は、奈良県桜井市にあるメスリ山古墳で出土した円筒埴輪です。この埴輪の大きさはなんと2.5メートルもあるそうです。この大きさの埴輪は他に例がないそうで、実物を近くで見た時の迫力は圧巻でした。こんなに大きな焼き物を作れる技術が1500年位前に存在していたことに大変驚きました。ちなみに、埴輪の役割は被葬者が眠る埋葬施設と外界を遮断し、「聖域」を保護することらしいです。

2つ目は、出雲大社に伝わる古神宝、秋野鹿蒔絵手箱です。 手箱とは女性が化粧道具など身の回りの品を入れた箱のことです。この手箱が作られたのは13世紀頃で、700年以上前のものがあんなにも美しいまま残っていることに感動しました。

この特別展は3月8日までやっているのでお時間があればぜひ足を運んでみてください。

特別展の入り口

特別展で展示されていたレプリカ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です