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国内研修 MathWorks Japan 訪問記

 こんにちは、12期の大塚です。

MATLABやSimulinkで有名なMathWorks社の東京オフィスに同期の勝さんと訪問させていただきました。ここで概要についてご報告させていただきます。(サークル内部の方へ:サークルのGoogleドライブにある発表資料も併せてご覧ください。)

 

MathWorksについて

 MathWorksは1984年にJack Little氏とCleve Moler氏によって設立されました。Moler氏は大学で線形代数と数値解析を教えており、学生たちがFortranのプログラムを書くことなく簡単に線形代数のパッケージを使えるようにしたいと考えMATLABを書きました。当初MATLABはインタラクティブな行列計算機でした。スタンフォードの学生であったJack Little氏はMATLABの存在を知り、Moler氏に商業化を提案し、友人のSteve Bangert氏と共にC言語で新しい拡張されたMATLABを書きました。そして1984年にPC-MATLABがデビューしました。(詳しくはA Brief History of MATLAB, Our History) 大学の教授と大学院生が開発したという点を興味深く思います。また、もう既にロゴはあの形だったのですね。(右図)

MATLABは行列計算にとどまることなく様々な発展を遂げて、現在ではSimulinkと共に自動車、旅客機、スマートフォン、家電機器、自律走行車両、ロボット義手、宇宙探査等の開発で利用されています。また、東京科学大では無料で使うことができ、工学系の授業・研究室やMeisterロボット技術研究会CREATEといったサークルでも利用されています。

 

訪問の目的

 私は深層学習に興味があり、MATLABを使ってみたところ非常に簡単に学習済みのモデルが利用できる所に興味を持ちました。また、MATLABの文法は例えばPythonに似ていますが異なる点も多く、Pythonにはない文法もあり、実際にどのような場面で使われるのかが気になりました。

他にもMathWorksに関していくつか知りたいことがありました。

  1. 科学大生はMATLABを無料で使えますが、一般に買う場合は高額で、どのような企業・個人が利用しているのか?

大学のMATLABワークショップではOB・OGの方々が講師を担当されていました。それを踏まえ、

  1. OB・OGの方々をはじめ、MathWorksの方々はどのような業務を行なっていらっしゃるのか?
  2. どのような環境で働いていらっしゃるのか?

訪問を通じて、これらの疑問に答えを得ることができたと思います。

 

訪問の内容

 科学大のCampus-Wide License担当の方に訪問をセッティングしていただきました。

  1. MathWorksについてご説明
  2. オフィスの見学
  3. 科学大OB・OGの方々との交流
  4. 文教営業部でご活躍中の方のご経歴とMATLAB, Simulinkのご紹介
  5. アメリカ Natick本社の訪問についての相談

 1つ目のセッションでは前述のMathWorksの歴史や利用されている用途、MathWorks Japanの概要などをご説明いただきました。MATLABの微分方程式ソルバーやMATLABによる機械学習のワークショップに私は参加したこともあって、MATLABは数値計算や数理最適化、機械学習などが主要な用途かと思っていました。もちろんその分野も強いですが広範囲な分野に使えて特に自動車と航空など制御に関するところに強いという印象を受けました。また、興味深かったのが社会貢献についてで、平日に有給で慈善活動に参加できる制度があるとお聞きしました。とにかく働くことを重視する企業とは違って良い取り組みだなと感じました。

 2つ目のオフィスの見学について、オフィスは赤坂のビルにあり、当日は曇りでしたがそれでも良い景色が見える場所でした。机は高い仕切りで各社員のブースに分けられていること、在宅で働ける曜日が複数あること、自由に食べられる果物や飲み物があることなどから働きやすい環境であることがわかります。

 3つ目のセッションではOB・OGの岡部さん、遠藤さん、野田さんに、MathWorksに就職されたご経緯や現在の業務などについてお伺いしました。お三方のお話には驚かされることが多く、遠藤さんと野田さんはロボット技術研究会に所属されており、MATLABとSimulinkを熟知されていたためヘッドハンティングの様な形で新卒で入社されたとのことです。みなさんご謙遜されていましたが技術力の高さゆえに入社できたのだと感じました。私はMATLABでちょっとしたコードを書いており、上手くいかず困っていたので詳しく聞けばよかったなと少し悔やまれます。

 4つ目のセッションでは、現在文教営業部でご活躍されている方にご経歴やMATLABとSimulinkの具体的な使われ方などをお話ししていただきました。ご経歴に関するお話が個人的に大変興味深かったです。また、MATLABやSimulinkはmission-criticalな部分や人命に関わるような重要な部分で用いられると聞き、確かにその様な部分には、たとえ有償であっても信頼できる、なおかつ有償で責任があるからこそ信頼できるMathWorks社の製品が選ばれるのだろうと思いました。

 最後のセッションでは、渡航を見据え、本社のあるアメリカのオフィスについてお伺いしました。本社があるアメリカのマサチューセッツ州Natickにはオフィスは2か所あり、とても広いとお聞きしました。恐らく今年の夏に渡航することになると思いますが、その際はぜひNatickのオフィスを訪問したいと考えています。

 今回MathWorksを訪問させていただき、開発以外にも重要な仕事があることやMATLABとSimulinkの様々な用途、これから企業で働く際のロールモデルなどを知ることができました。また、お話にあった中でMATLABやSimulinkの機能で試してみたいことがいくつかあり、色々試してみようと思います。

 

 末筆ながら、岡部さん、遠藤さん、野田さんをはじめ、お時間を割いて訪問を受け入れてくださった皆様に心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

12期 大塚

東京オフィスにて

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