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グループ1: 2日目

9/3 2日目

本日はカリフォルニアにあるComputer History Museumを訪れた。この博物館はComputer Science全般の内容に関して展示をもつ博物館である。計算機の発展から始まり、プログラミング言語、人工知能、記憶媒体、オペレーティングシステム、インターネット、コンピュータビジョンなどの発展についての展示があり、まさしく情報工学系で受けた授業と対応していた。展示はENIACやDeep Blueといった情報分野における金字塔のものや、LISPマシンやAMIGAといったマニアックなものも沢山あった。LISPマシンは本で読んだことがあるが本当に実在したのか…

特設コーナーの様なところでは生成AIを特集していた。Amecaというヒューマノイドが展示されていた。これは確かNHKのテレビ番組に出ていたと思う。実際話してみて、会話の内容はChatGPTの様な感じで、英語、日本語、スペイン語など多言語を話せる様だった。ただ、表情筋の使い方にやや違和感を感じた。極端にいうとしかめ面をしながら口パクしている感じである。思考中は頭が光ったり考え事をする表情を浮かべていた。他にも、ELIZAという1960年代のチャットボットもあって、試せたのは大変よかった。当時どハマりする人がいたというのを聞いたことがある。確かにそれっぽいがChatGPTなどと比べるとやはり見劣りはする。基本的に相手の発言を聞き返すメカニズムになっているので、例えばEliza自身について尋ねても上手い回答は得られない。

また、他の箇所で1960年代の生成AIという展示があった。ボルツマンマシンよりも昔の生成AIは何だろうと思ったが、ルールベースの文章生成プログラムだった。生成する劇の台本はあまり面白いものではないが現実性はある程度担保されている様だった。(つまり、人間が羽で空を飛ぶなどといったことはルールにないので書かない。)ただ、ガンマン同士の対決で一方は銃のシリンダーを回し続け、もう一方は酒を飲み続ける無限ループに陥るという失敗例も生成していた。開発したMITの教授は人間はいくつかのルールをプログラムされて生まれるという考えに基づいて研究を行っている様だった。たった数十年で現在のLLMによる自然な会話に到達したと考えると驚くばかりである。ムーアの法則に関する展示があったが、人工知能の発展は計算機の指数関数的な成長によるのか、アルゴリズム的な面(ニューラルネットの登場)によるのかどちらなのであろう?ニューラルネットだけ特別なのだろうか?

売店でお昼を食べたが、サンドウィッチが$7と(アメリカでは)安いと思う。メニュー名にも遊び心があって、ツナサンドの商品名がThe Neural Netになっていた。他にもThe HTMLやThe QUBIT(うろ覚え)というのもあった。

行く途中にBARTのRedLineに乗ったが、Tech企業が多いためか電車内でコードを書いている人もいた。

総じて大変満足であった。

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