こんにちは!6期の清原です。
先日、6,7期を中心にGoogle Japanへ訪問に伺わせていただきました。今回はその訪問について、お話しを聞く中で感じたこと、考えたことなどをブログの中で振り返っていきたいと思います。
Googleと言えば、Google ChromeやGmailなど多くの人々の生活に欠かせないサービスを提供している、誰もが知っている大企業です。また、その社員の方々に対する福利厚生の充実や、とても自由な働き方が有名になっている、1998年創業の新しいワーク・ライフ・バランスを実現している会社として有名な企業でもあります。そんなGoogleが、画期的な環境で、目覚ましいスピードで社会に貢献するような製品を出していく、その背景にどんな企業カルチャーを持っているのか、Googleにはどんな哲学があるのだろうか。それを学ぶために、今回はAccount StrategistのAzusaさんとSoftware EngineerのDuongさんのお二人のGooglerの方に、日頃のお仕事に対する考えなどを語っていただく機会を設けていただきました。
まずはAzusaさんからAccount Strategistのお仕事について語っていただきました。Account Strategistというと、一体どんな職業だろう?という疑問がまず浮かびます。お話しを聞いてみると、AzusaさんはAccount Strategistとして、検索時やYouTubeの再生時に表示される企業広告を企業側に売り込む、営業職をされているということでした。このお仕事はこれからのデジタルの時代に、企業の広報活動をどうしていくか、クライアント企業と相談しながら決定していくプランニングやコンサル的な側面もあるお仕事です。そのため、信じられないスピードでアップグレードされていくプロダクトに対して、技術的バックグラウンドを持たないクライアントの方にも、いかに分かりやすく広告システムの裏側を伝えられるかなど、コミュニケーションを通じてユーザーと技術の架け橋になることを意識されているそうです。
そんなAzusaさんのお話しの中で特に印象的だったのは、「自分がGoogle Japanに就職を決めた理由は何がしたい、よりも、こんな自分になりたい、というのが明確にあり、Googleならなりたい自分になれるのではないかと思ったから。」とおっしゃっていたことです。というのも、Googleでは20%ルールという、就業時間の約20%は自分チーム以外の興味あるプロジェクトに関われる制度があったり、社内インターン制度で自分のチームとはまったく違うプロジェクトに完全コミットできたりといった、ユニークな取り組みを行っていて、各チームのマネジャーが社員の方々それぞれのやりたいことやキャリア形成を全力でサポートする仕組みがあります。それにより、社員の方々が自分で仕事を取ってきて、やりたいことを仕事にすることができ、なによりAzusaさんがとても楽しそうに自分のお仕事について語っていらっしゃる姿が印象的でした。自由に、主体的に働ける環境を創り上げる努力を最大限に行っているGoogleだからこそ、あれほどの成果を発揮できるのだと実感し、とても勉強になりました。
次にお話しを伺ったDuongさんは、Software EngineerとしてGoogle Maps関連サービスの開発に携わられている方で、私たちの在籍する東工大を卒業された方でした。普段はSoftware Engineerとして、ソフトウェアのバグを修正したり、ユーザーのフィードバックの対応をしたり、新しい機能を開発したりされている方です。そんなSoftware Engineerのお仕事はGoogle Japan内だけでなく、世界中のGooglerの方と協働でお仕事をされることがとても多いそうで、Duongさんにはそのことについてお話しを伺いました。海外のオフィスの方との共同作業というと、時差や距離の問題で一斉に集まってミーティングができないなど、一見デメリットがあるように思えます。しかし、オフィスを越えて新たな機能について話し合うことで、様々なバックグラウンドの方と固定概念のない多様なアイディアを出しあうことができ、それがとてもおもしろく、自分の取り組みたいアイディアを実現するのに、世界中のGooglerと協働を行うのはとても良いことだと語っておられました。もちろん、建設的な意見交換を行うにはコミュニケーションや相手への理解・配慮といったことが不可欠ですが、それについても、inclusion(参加)やdiversity(多様性)など、Googleでは様々な社内研修プログラムが充実しているそうで、そういった研修の機会の充実ぶりにも驚かされました。
今回のGoogle Japan訪問で学んだことを一言で表すならば、それは、社員の方々がストレスなく仕事に打ち込み、全力で仕事を楽しめる環境を作ることがとても大切だ、ということだと思います。それは、上記に挙げた20%ルールや研修プログラムの充実といったソフトな面だけでなく、物理的な働く場づくりにも現れていました。今回私たちはお話しを伺ったあとにオフィスツアーに連れていっていただいたのですが、会議室のテーマが祭りになっていて、とても遊び心のある外見のデザインになっていたり、和の「RYOKAN」をモチーフにした、リラックスしながら仕事が行えるスペースがあったりと、至る所で、いかに仕事が楽しくストレスなく行えるかといった視点でデザインされたワーキングスペースを見つけることができました。また、社員の方々が健康的にエネルギーを補給しながらお仕事を行えるように、micro kitchenと呼ばれるちょっとしたキッチンがあったり、働く両親を支援するためのkids spaceが設けられていたりと、あらゆる視点において、本当に社員の方が一番に考えられている会社だなと感じました。
社員の方々をまず一番に大切にし、それによって社員の方々がとても楽しく充実してお仕事を行えるようになる。そして、そのGooglerの方々の姿が、こんな環境でこの人たちと一緒に働いてみたいと思わせる、素晴らしい企業なのだなと改めて実感し、その勢いや考えを直接に伺い、肌で感じることができ、とても実りのあるGoogle Japan訪問になったと思います。
最後になりましたが、今回の訪問のセッティングをしてくださったGoogle JapanのNaomi様や玉木様、お話しを聞かせていただいたAzusaさんやDuongさんといったGoogle Japanの社員の皆様に心より御礼申し上げます。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。今回学ばせていただいたことを胸に、学業や今後の活動に真摯に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。