こんにちは、12期の濱谷です。
先日、ファイザー株式会社に訪問させていただいたので、ブログにて報告させていただきます。
はじめに、ファイザー株式会社はアメリカに本社を置く製薬会社です。ファイザー日本法人は、1953年8月1日に設立された研究開発型の医薬品企業で、医療用医薬品やワクチンの研究開発、製造、販売を通じて患者さんの生活を大きく変えるブレイクスルーを生み出すことを企業目的としています。
今回の訪問では東工大OBでもある嶋大輔さんにお話を伺うことができました。嶋さんは東工大博士課程を卒業したのちファイザー株式会社に就職し、現在はメディカル部門で活躍されています。今回の訪問で実際の企業での業務内容や働く人の考え方を知るという自分のテーマのもと、様々なお話をお聞きすることができました。東工大のOBであり、世界で活躍されている人の話を伺える貴重な機会であったため、業務内容の他に学生時代にどのようなことに取り組んでいたのかに焦点を当ててお話を聞かせていただきました。
学生時代に取り組んで特に良かったことに関しては博士課程まで研究にどっぷりと浸かったこと、と教えてくださいました。朝から晩まで研究室で過ごした日々というものは特別なもので、大学でしか味わうことのできない貴重な体験だったそうです。博士号を取るには社会人になってから大学に通って取得することもできますが、その場合仕事が終わった後に大学に通うなどと、研究中心の生活はなかなか難しいそうです。嶋さんは博士課程まで9年間東工大で過ごしており、博士まで大学で研究漬けの生活をできたことをとても良かったと感じているそうです。この話を聞いて後に詳しく書きますが、博士号や自分の周りのことに対するイメージかなり変わりました。自分自身まだ研究を行なっていないため、この話は今後の自分の生活に活かすことができたらと思いました。
また、今回の訪問の中で1番印象的であった話は先にも少し書きましたが、博士課程進学に関する話です。東工大入学当初から講義の至る所でぜひ博士課程に進んで欲しいという教授陣からの推しはあったものの、学生の多くが修士で就職することや九年間も大学に在籍することへの抵抗もあったため、自分の将来の選択肢から博士課程進学というものを完全に消去していました。しかし、実際にファイザーで活躍する嶋さんから製薬という業界で上を目指していくためには博士が必要になってくるという話を伺いました。自分自身、将来的には人々の健康寿命を伸ばすことに貢献できるような職種につきたいと考えており、製薬会社は現段階で第一希望の職種と考えていました。嶋さんからの話を聞いて、現在自分が第一希望に考えている職業に務めるために必要になってくる博士という選択肢さえ簡単に消去していた自分を恥ずかしく思いました。自分の将来像をいつまでもフワフワとさせていられないので、自分の芯に置きたいものは何か、また自分に必要なものは何か、ということについて自分なりの考えを持ち、その考えを実現するために自分の周りのことを主体的に知ろうとしなければいけないなと感じました。
今回の企業訪問を振り返って、実際の企業での業務内容や働く人の考え方を知るという自分のテーマに関して嶋さんとのお話を通して充分すぎるほど情報を受け取ることができました。とても有意義な時間を過ごすことができました。今回聞くことができたお話を今後の自分の大学生活に活かして頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、今回の企業訪問に協力していただいた、嶋さん、藤本さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
濱谷遼太