Home » 活動報告 » 3期 » 3期アメリカコース8日目

3期アメリカコース8日目

本日最初の訪問先はUSS Midway Museumです.この博物館は空母ミッドウエー号の展示を行っています.この空母は1945年就航後湾岸戦争,ベトナム戦争に出撃した空母を展示する博物館です.

 

戦艦ミッドウェーは日本海軍とアメリカ海軍が太平洋戦争にて激しい戦闘をした「ミッドウェ海戦」を記念して作られたものです.ミッドウェー海戦は日本にとっては敗戦のきっかけとなる戦争として学校で教えられているかと思います.しかしアメリカでは全く違う解釈であることがわかりました.日本勢は山本五十六をはじめとして戦闘経験豊富な戦闘員が集まっている状態でありました.アメリカ勢は日本勢に比べ数も少なく,この戦闘に負けることにより日本にアメリカの様々な土地への攻撃が可能となってしまう危機的な状態でした.さらには,船のうち一隻は日本の攻撃により壊れたものを急きょ補修した戦艦,当時最先端といわれた零戦に比べ圧倒的に性能の悪い戦闘機,乗組員の戦闘経験は浅い状態であり,アメリカの敗戦が濃厚である状態でした.しかし,戦闘員の奮闘により奇跡的に戦争に勝ったというのことを博物館で話していて国により,問題にはならないが歴史的な解釈は異なることがわかりました.

 

本日,2ヶ所目の訪問場所はAcademy of Magical Artsです。

本来この場所は,会員制のクラブなので,アカデミーのメンバーでなければ入場することはできないのですが,私の知人にアカデミーのマジシャン会員の方がおり,この度,この限られたクラブに参加することができました.まずはその方に,このような貴重な経験をすることが可能になったことに対して,感謝したいと思います.

建物内は、非常に厳しく定められたルールに従ったドレスコードが必須であり、かつ撮影が禁止されているため、非常に排他的な空間、コミュニティーがそこには形成されていることを意識させられました。アカデミーでの演技は観客を巻き込むもので圧巻でしたが、私が感じたことはアメリカ社会が持つ、社会的課題を孕む階級社会の構図でした。アカデミー内ではいわゆる富裕層の家族や夫婦が多くいて、お酒を片手に談笑していましたが、ロサンゼルスに来る際に車の周りから見えた景色は無数のホームレスたちです。

アメリカ社会は資本主義の最たる象徴であり、「富めるものはさらに富む」、すなわち個人主義の思想が根底にあります。

 

これらを根本的に考え方を変えようという動きもありました。公的な保険制度が無いアメリカで、民主党のオバマ政権が勧めたオバマケアです。この医療保険改革制度は国民全員に保険加入を義務付けることを目的につくられましたが、違約金を支払った方が保険料を支払うより安い、既に保険を使用している人にメリットが無いどころか負担が増える、州ごとに適用する保険に市場原理が適用されていないなど、さまざまな問題点があることで失敗に終わりました。

 

たった1日の間に社会的に大きな隔たりがある体験をしましたが、簡単に解決出来ない問題であると強く感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です