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初めての研究室訪問で学んだこと(4期齋藤優太)

みなさん、こんにちは!4期の齋藤優太です。
本日は先週東京工業大学経営工学系の大和教授を訪問させていただいた際に、学んだこと、
考えたことを綴らせていただきたいと思います。

 

私は、先日の投稿でマーケットデザインに興味を持っており、この分野の理論と社会との繋がりについてアメリカで
学んできたいと考えていました。しかし、先生に研究テーマを選んだきっかけやこれからの学習へのアドバイスをしていただき、
もう少し裾野を広げ、マーケットデザインを中心としつつも経済学と社会への応用を学ぼうと考えるようになりました。
具体的には、より実証的なランダム比較試験についてや計量経済学的な知見に基づいた政策・介入評価そしてそれらの
コンピュータサイエンスとの融合についても、大学・研究機関一辺倒にならずに、企業を含め訪問していきたいと考えています。
より一層広範な分野についての事前学習が要求されますが、後々自分が興味を持った社会問題に対して、色々な分野の考え方や
アプローチ方法を知っている方が、学際的な課題解決や自分にしかできない価値を生み出し得る準備として有効なのではないかと
思っています。また、先生によると、マーケットデザインは社会への応用が進んでいるとはいえまだまだ理論的部分が大きく、
学部2年の時期に留学して学べることがどれほどなのか疑問が残るとのアドバイスもいただきました。もちろん、理論的基礎が
どのように社会を創り上げているかという大きなテーマについて考えるため理論研究者も訪問する予定ではありますが、
より実践的に用いられている理論も同時に学ぶことで、理論の構築から社会での実践という一連のプロセスを
複数のアプローチで学ぶことの方が、今の時期においては有効だと思うようになりました。

もう一つ考えたことは、研究室訪問の意味についてです。今回の訪問の反省点として、後から整理してみると、
新たに学べたことがそれほど多くなかったことが挙げられます。原因は自分の準備不足にあります。当たり障りのない質問で
時間を消費してしまい、自分の知っていることについての情報が多くなってしまいました。事前学習では、単に知識を身につけ
知っていることを増やすだけではなく、何が文献調査からはわからないのか、何を直接引き出したいのかを明らかにし、
いくつかの問いを立て、それに対する自分の答えとしての仮説を構築した上で、その検証の場にしなければならないと思いました。
その上で、より一般的で多くの研究者に聞くことにより解を形成する問い(一貫した分野の事前学習により立てる)
とその研究者との対話の中で検証する問い(各訪問についての事前学習により立てる)をはっきり区別し、
それら一つ一つをどのように(質問ならどのような質問をするか、質問以外の方法も考えられるか)検証するかという
戦略を立てることが事前学習においてしなくてはならないことだと感じました。そうすることで、仮説が実証されたり、
新たな示唆が得られたり、新たな問いを得ることができ、次に繋げることができるのでしょう。

 

ただ、これら訪問の意味について考えたこともそうですし、単純に訪問の時間はとても楽しいものでした。
貴重な時間を割いていただいた大和先生に感謝しつつ、これからも渡航やその先に向かっていきたいと思います。

 

4期は渡航に向けてアポイントメントを取り始め、渡航が具体化してきました。これからも気を緩めずに準備に励みたいと思います!

 

EPATS4期 東京工業大学第4類1年 齋藤優太
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