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ILU訪問 (5期国内研修)

こんにちは、5期の星野です。

本日は5期国内研修の一環として

日本語名:株式会社 言語理解研究所
英語名:Institute of Language Understanding Inc.

の東京本社を同期の輿石と訪問しました。

ILU社フロントにて

ILUは徳島大学の青江研究室の研究成果を事業化するために2002年に設立された会社で、本社は徳島と東京にあります。(https://www.ilu.co.jp/about.html)

コンセプトは

⼈とコンピュータの対話を実現する

で、最新の自然言語処理(NLP)と自然言語理解(NLU)をハイブリッドした知識駆動型AIを利用して様々な企業と連携しています。

製品例としては

  • ABスクエア・サービス
  • 対話型AI PROJECT Samantha (株式会社 ソニー・ミュージックエンターテインメント)
  • 孫システム (医療サービス)

など、これ以外にも多数あります。(今回は感情認識が含まれているサービスだけを抜粋しました)

そして、今回の私がILUを訪問した主な目的は

  • 感情認識について学ぶ
  •  Googleなどの大手企業ではなくベンチャー企業ならではのメリット・デメリットを伺う
  • これから情報系で働きたいと思っているが、大学時代に身につけておくべきこと、やっておくべきことを学ぶ

です。特に最初の「感情認識について学ぶ」というのはGoogleで学べなかったことなので最優先として考えてました。

今回の訪問では大きく下記の2つのセッションがありました。

  1. 社員さんによるILUについての説明
  2. 質疑応答

その中で1ではILUが取り組む自然言語処理についてや他社との比較を学ぶことでILUの特徴などを知ることができました。例えばILUが取り組む自然言語処理を用いた文章解析について(下図)

を詳しくお聞きすることができ、訪問前に疑問に思っていた点などについて丁寧に説明していただけました。また、ABスクエア・サービスを実践していただき、より理解が深まりました。

2では用意してきた質問などを中心に感情認識や社員さんの意見などを伺うことができました。一つ面白いなと感じたのはGoogleでも伺った「危険性について考えるのか」という問いに対する回答です。Googleで聞いたときは「使う人による」とおっしゃていたのですが、ILUでは、

「包丁を作る人が危険性を考えないのと同じ感じだと思う」

「危険性を考えるほどまだ技術が発展していない」

とおっしゃていて、とても納得がいきました。結局は使う人による、という意見が多いですね。

このように1,2とセッションがあり、約2時間対談をしていただきました。

その後、輿石と今回の訪問のまとめとディスカッションを行いました。主に

  • よかったこと
  • 反省
  • 得られたこと

についてディスカッションをしました。例えば反省では

「考えていなかった」や「わからない」という回答に対して話をそこからさらに広げた方がよかった

というような意見があり、よかったこと・学んだことでは

  • Googleの反省が活かせた
  • 開発者とお話することで抱いていた疑問や質問を現場の人の視点で答えてくださり、参考になった
  • 単純に単語に区切れば意図を理解するほど簡単ではなく、しっかりと単語と単語のつながり・関係性を判断しなくてはいけない(自然言語処理において学んだこと)
  • 大学時代に様々なセービスや技術に触れておくのがいい、etc.

など、他にもたくさんありました。反省以上に学べたこと・よかったことの方が多く、非常に充実した時間が過ごせたと思います。

ILUは「感情認識」を学びに行こうと思い選んだ企業であったが、それ以外にも自然言語処理や人工知能、また社員さんの意見が聞け、得られることがたくさんありました。今回は自然言語処理という観点から感情認識を学んだが、他の音声認識や画像認識の観点からも感情認識を学ぶべきだなと思い、来年の渡航までに企業訪問がもっとできれば、と感じました。

最後になりますが、今回はお忙しい中私たちのために時間をとっていただき、真面目な質問からぶっ飛んだ質問まで丁寧に答えてくださったILUの社員さんに大変感謝をしております。
どうもありがとうございました。

星野

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