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文化学習(2017/11/27)

5期の福田です。
今週の文化学習について紹介します!

今回は、「フェミニズム」「男女平等」といったことについて、文化的・歴史的な側面だけでなく色々な観点で考察しました。

突然ですが、国連で定められている国際女性デーがいつだかご存知でしょうか?知らない方が多いと思いますが、実は海外では催しやデモ活動が行われたり、イタリアではミモザを送る習慣があったり、よく知られている国が多いようです。(正解は調べてみてください😊)統計的なデータは見つかりませんでしたが、日本では比較的知名度が低いように思います。
そうした中で、先日ジェンダーギャップ指数2017が公表され、日本は144ヶ国中114位で過去最低を更新しました。評価項目を具体的に見てみると、管理職や専門・技術職における男女比、政治参画における項目で評価が低くなっているようです。上位には毎年、北欧諸国が入っています。
ここでなぜ日本はこのような現状になっているのか、そしてこの状況を解決するべきなのかどうかというところから、女性解放運動の世界史や研究・データなどで調べたことを共有したのちディスカッションしました。

以下ディスカッションや調べたことから感じたことをまとめます。
まず、日本は女性解放運動の動き出しが比較的遅いようでしたが、現状のジェンダーギャップと、その始まりの早さにはあまり相関がなさそうだということが分かりました。
そして、ジェンダーギャップ指数として各国比べられるようにはなっていますが、男女差別の形は文化的・宗教的背景などにより異なり、世界的に男女平等への運動が叫ばれてはいますが、目指すべき形や解決方法は一通りではないと感じました。例えばカトリックでは、女性を保護するべき存在だと考え、社会に平等に男女が参画していくという考えはあまりないようです。また、儒教など女性の地位が高くない宗教が信仰されてきた国も、宗教に影響されて現在に繋がっているという考察もありました。
日本では、歴史上活躍していた女性がいないことはないですが、やはり戦争が始まりその流れで政治も作られていくにあたって男性が主に政治参画もしていくようになったし、また周りに合わせることを美徳とするような国民性みたいなものが、今の状態を形作っていく背景にもあり、ジェンダーギャップ指数の値に繋がってきているのかなと思ったりしました。
ただやはり、公表されたそういう指標である数字にとらわれず、男女平等の問題に限らず各々の歴史や文化の知識から現状を理解して、何が問題かを見つめ続けることが大切だなと感じました。
最終的に、例えば企業や大学などが女性を増やそうという動きをするというよりも、性別という区別に関して考えず、みんなを「人」として捉えて評価できることが理想であり、その中で直面する課題などについて、適切な見方で考えられる姿勢を持てたらいいなと思いました。

文化学習で毎回ディスカッションをしていますが、これで何かが解決したり、答えが出るという訳ではなく、そこで得た新たな視点から自分の考え方が広がり、ディスカッションがきっかけになって自分の中で始まっていくのがとても面白いです!いつか自分の中できちんと根拠を持った意見を形成していけるようにしたいです。渡航ではそういった自分の意見を持ち込んで、海外の方のお話も聞いてみたいとも思いました。

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