こんにちは、5期の星野です。
本日はIris & B. Gerald Cantor Center for Visual Arts、東工大のOBでスタンフォードで研究をしていらっしゃる本多さんとお会いし、そしてComputer History Museumに訪問をいたしました。
Iris & B. Gerald Cantor Center for Visual Artsはスタンフォード大学内にある美術館です。
東海岸から始まり、様々な大学を回ってきましたが、こんなにもキャンパスが広い大学は今回が初めてでした。後に伺ったお話なのですが、スタンフォードは世界でも2番目に一続きのキャンパスとしては大きく、学内でも自転車やバスで移動するのが普通だと伺いました。が、私たちは徒歩で頑張りました。
美術館自体は世界から収集された美術品などが多数展示されており、全部一通り見るのに3時間ほどかかるといった感じでした。
同じ時代の作品でも地域や文化の影響によって全く異なる陶芸品や彫刻が存在するのだな、と改めて実感した時、芸術とは面白いものだな、と感じました。例えば、ギリシャ時代にはリアルな彫刻が掘られていた時に、メキシコ(マヤ文明)では神秘的な彫り物が作られていたのは非常に面白いなと思います。どういう経緯でこう言った違いが生まれるのでしょうか?こういった疑問を常に考えてしまいます。
さらに、古代の展示物だけではなく、現代芸術などもあり様々な興味が刺激されました。
上記は人型のオブジェクトを使用したカーテンのような壁の現代アートです。
大学内にこういう多種多様な芸術作品が展示されている博物館があるのは素晴らしい環境だなと感じました。無料で公開されていおり、いつでも見れると思うと、インスピレーションを受けたいときなど伺えることができるのは羨ましい限りです。
その後、東大の助教をしていらっしゃり、現在スタンフォードに研究をしに通われていらっしゃる本多さんにお会いし、スタンフォードの学食でお昼を挟みながらお話を伺わせていただきました。
とても気さくな方で、スタンフォードのことや研究についてなど様々なお話を伺うことができました。お話を聞く中で非常に羨ましいと感じたのは、周りの研究員が常に楽しそうに研究をしているということです。遊び心もあり、しかし研究は真面目に取り掛かる、そう言った仲間が周りに多くいるのは、日本とは大きく異なるところなのではないのか、と感じました。
あまり自分を追い込みすぎず、しかしやるときはやる、そう言ったワーキングエンヴァイロメントは非常に参考にしたいなと感じました。
最後の訪問先として、この渡航中でもっとも楽しみにしていた文化施設のComputer History Museumに伺いました。
両者、コンピュータサイエンス専攻ということもあり、初めから展示物に釘付けされておりました。
初めはコンピュータは計算機として使われており、主に銀行などが使用していたのが元となっております。その時代は一台一台が非常に高価で、一般人が使用できるものではありませんでした。
こう言った、単純な計算機が次第に現代のコンピュータに変形していきました。しかし、こう言った原型を見て知ることは非常に勉強になります。
展示はこう言った初期のパソコンから次々と変貌する様子を伝えていました。初めは20世紀初頭から本格的に始まったコンピュータがこの1世紀だけでここまで変わるのかと思うと、感動しませんか?
これほどにも絡まっていたワイヤーも今はスマートに整理されており、このような現状は余程大規模なプロジェクトや、プロトタイピングなど以外には目にしません。もしくはもう見ないかもしれないです。
また、メモリサイズが8MBだった時期があったのを再度実感することができ、現代の技術のすごさを改めて知ることができました。8MBは短い動画などで達してしまう大きさです。それが1つの大きい冷蔵庫サイズのコンピュータの最大容量だったと考えるとすごさがわかると思います。
しかし、そこから様々な研究がされ、1980年代にはAppleのLisaが発表されました。
ここから次第に私たちの現在使っているパソコンに近づいてきたのです。
幸いなことに、私たちはまだ立方体のパソコンやテレビ、フロッピーディスクやテープレコーダなどを知っている世代であるため、改めて展示物として見ると感慨深かったです。
コンピュータサイエンスを専攻している身として非常に楽しい時間をこの博物館で過ごすことができました。前知識としてすでにたくさんのことを知っていたが、実物を見ると感じるものがまた違い、ここには何回来ても楽しいだろうなと思いました。
まだコンピュータはこれからも発展します。また10年後、こちらに訪れた際、どう言った展示がされているのか考えて見ると、非常に待ち遠しくなるのではないでしょうか。
そして、予定にはなかったのですが、本多さんのお気遣いにより、夜ご飯を江頭さんというアメリカで働かれている方と共に4人ですることができました。
お二方とも化学や材料といった私たちとは専門の異なることをしていらっしゃる方々でしたが、アメリカでの生活や、実際の研究についてなど伺うことができ非常に有意義な時間を過ごすことができました。
お二方とも、それぞれの好きなことを仕事にしていらっしゃる印象があり、働いていても楽しいのだろうなと感じました。そういった、自分がやりたいことをやれる人になりたいと感じました。
免許のお話や、学会についてなど、カジュアルなお話も伺うことができ、笑いも交えた会を開催していただき、どうもありがとうございました。
明日からまた専門施設への訪問が始まります。
文化施設とはまた異なる緊張感ですが、最後まで努力をしたいと思います。
星野