こんにちは、5期です。
今回は先日まで行なっておりました渡航について書きたいと思います。
<以下星野からです>
私はこの渡航の1番の大きな目的として、将来研究したいと考えています「感情認識」について、可能性や現在の技術、また様々な会社で働いていらっしゃる方々から考えを伺いたいと思い臨みました。
結果から述べますと、この研究をさらに行いたいという意思が強まりました。
アメリカを渡航先として選んだのは、コンピュータサイエンスが最も盛んな国の1つで、将来的にも就職の場として考えていたからです。
そう言った中で、「感情認識・感情生成」という分野は世界的にも未発達で、研究も活発ではないと言うこともあり、アポ取りの時点で苦戦しました。多くはベンチャーやスタートアップで、中にツテがない状態では中々時間をとってもらえず、唯一快く承諾していただいたEmoshapeと言う企業、またColumbia大学のJulia Hirschberg教授、Maryland大学のEspy-Wilson教授のみでした。
ならば別の技術について学びにアポを取ると言う選択肢もあったのかもしれません。しかし、本当に興味があるところ、知りたいと思うところでないと個人的に行く価値が見出せなかったこともあり、アポ数という観点から見るとかなり少ない(合わせて7件)という状態での渡航でした。
しかし、これで良かったと感じております。
その分、共に渡航した福田の訪問先でも積極的にお話をきくことができ、また1つ1つの訪問を大切にできたのは自分の数が少なく、心に余裕があったからなのかな、と思います。
そして、この渡航での1番の学びは、自分の好きなことをとことんやる、ということです。わかりきったことではあるのですが、アメリカの方々はそれを体現していると感じ、それに比べ、日本はまだ学ぶことが多いと感じました。
周りに流されず、周りの目を気にしない。そう言った中で、成功しようが、失敗しようが、好きなことをとことん追求するということが幸せに繋がる気がしました。また、例え失敗しても、そこでの経験が他のところで活かせるということをお会いした方々からのお話から学びとることができました。
そして、なりより感情認識に対する気持ちが強まり、将来も行いたいと感じました。世界でも画像認識や音声認識に比べれば、まだまだマイナーな研究ではあるものの、今後発展するという確信をこの渡航を通じて感じることができました。
以下福田からです。
個々の訪問でも述べた通りですが、渡航とそれまでの準備を通じて、本当に良い機会に恵まれたなと実感し、私を取り巻く環境に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
準備は大変でしたし、訪問先の方々の忙しい時間を割いていただき多数のショートビジットをする意義とはと、根本から自問自答して悩んだりもしました。そこに私が行かなければいけないと言える理由があるのかと、自分自身の力不足を痛感した時もありました。
3週間の渡航を終えて、EPATSで渡航をするメリットを、体感をもって理解できたように思います。特に重要なのはつながりの強さだと感じました。学生自身が連絡をとって、訪問を作り上げる体験はなかなかできることではないと思います。そのおかげで、渡航後も繋がり続け将来に活きるだろう人脈を構築することができました。様々な方の紹介のおかげで実現した訪問もありましたが、その仲介をしていただいた方も含めて、こんな機会を作っていただいたからには行動で返さなければいけないと思わせてくれる、いい意味でのプレッシャーを得ることができました。
私自身としては、社会問題、とりわけメンタルヘルスの問題の解決に寄与できるテクノロジー創出に興味を感じており、それを実現するための環境としてのアメリカのエコシステムや、価値観を学ぶことを目的として渡航しました。
結果的には、いつかやはりアメリカを環境として選択して学んだり働いたりしたい、という気持ちが強まったとともに、この滞在で日本のこともより見えてきて、もっと日本の改善のために何かをしたいという考えが湧くようになりました。
さらにキャリアとしても、私自身が好きなこと・やりたいこと・向いていること、を深く見つめなおせる時間にもなりました。夢を持ってはいたもののどこかでそれでいいのかと感じていた部分もあり、この渡航によって、その部分が少し解消されてより将来のアクションが明確になりました。
数年先、またはそれ以上後かもしれませんが振り返って、この3週間がなくてはならないものであったと強く実感する時が訪れるだろうと思いますし、帰ってきた今の心情としてすでに意識の変化を感じています。
ただ行動計画が具体的になったとは言え、ここで全てが確定するわけではなく、色々な物事に影響されつつこれからもどんどん変化していくのだろうと思います。そういう意味では自分自身が今後どんな道に向かっていくのか、分からないところもありワクワクしています。
そんな中でも、今まで関わってくださった色々な方への恩返しの意味も含めて、必ず人々の幸せに貢献できるものを生み出していく、ということは、将来の自分との約束にしたいです。
そして今後EPATSで世界に出ていく後輩達にも私が経験したような感動を得てもらえるように、サポートも全力でしていきたいです。
最後に一言でまとめると、本当にとても楽しかったです!ありがとうございました!