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universeコース4日目

こんにちは、6期の住友です。本日29日は午前中にJPL(Jet Proposul lab )に行ってきました。そしてそこに勤務するKristjanさんに敷地内を案内していただきました。

まず軽くJPLの紹介をしたいと思います。JPLはNASAの研究所であり、世界で唯一すべての太陽系の惑星に探査機を送った機関です。Kristjanさん曰く、ロサンゼルスのディズニーランドとほぼ同じ大きさで、かつ高低差もあったので少し疲れました。そしてそこに勤務するKristjanさんはPhD時代の3年間を含め、9年間JPLで研究をされています。すごく気さくな方で、黙ることなくずっと話してくれたので非常に楽しかったですし、素晴らしい経験になりました。情報量が多かったのでその一部を紹介したいと思います。

 

Kristjanさん

はじめに私たちが向かったのは、Von Karman Museumでした。Von KarmanはJPL初代所長を勤めた方です。展示内容自体は各惑星の探査の歴史を展示しています。

ローバー「ソジャーナ」と「オポチュニティー」

ローバー「ソジャーナ」(右)と「オポチュニティー」(左)

ソジャーナ、オポチュニティーともにソーラーパネルに砂が積もってしまい動かなくなってしまったようです。次にMars Yardに移りました。あいにく私たちが行ったときは何の作業もしていなかったのですが、現在も運用中のキュリオシティ―のエンジニアリングモデル(火星にあるのとほぼ同じ)が置かれていました。

キュリオシティ―

キュリオシティ―

ソジャーナやオポチュニティーの反省を活かし、動力源にはソーラーパネルではなく、原子力電池が使われています。何度も聞いたような話だと思うので申し訳なですが、この分野では特にやってみないとわからないことが多々あり失敗から得られることが多いようです。逆に、オポチュニティーは火星の風の強さのおかげで積もった砂を吹き飛ばしてくれるので想像の何倍も長く活動できました。私は今まで成功例を重視していたように思います。しかしこれからは失敗例もそれと同等に気にしていく必要があると感じました。次に向かったのはSpacecraft Assembly Facilityです。

Mars2020の着陸船とローバー

Spacecraft Assembly Facility内の様子

Mars2020のローバー

Mars2020のローバー

実は昨日ローバーにヘリコプターを取り付けたばかりとのことです。火星と地球では環境が全く異なるので実際に飛ぶかどうかはわかりません。しかしその「やってみないと分からない」をある程度なくすため、気圧を火星に似せた施設も存在し、見学させていただいきました。この小さなヘリコプターで果たして飛ぶことが出来るのでしょうか?ここまでKristjanさんは”slow”という単語を何度も使っていました。ローバーの速さ、ローバーのアームで地面を掘る速さ、プロジェクトの進む速さ、施設内に新たな駐車場を設置するための認可の速さ、色々な場面でこの単語が使われていたことが印象に残りました。そのあとSpace Flight Operation Facilityに移動しました。そのロビーにあったのが火星の周りをまわるCubesatです。この説明の時だけ”fast”という単語を使っていました。

Cubesat

Cubesat

Cubesatにはあらゆる利点がありますが、そのなかでも開発スピードはやはり魅力なのでしょう。

Operation facility内

Operation facility内

最後にKristjanさんの研究施設を見せていただけました。そこにはジャイロセンサーが置いてあり、技術の進歩によりサイズが小さくなっていることがわかります。

午後からはロサンゼルスホロコースト博物館(LAMOTH)に行ってきました。ここでは第二次世界大戦時のナチス・ドイツがユダヤ人に対して行ったホロコーストに関する展示がされています。ホロコースト以外にもユダヤ人に関する展示がされており、世界で活躍したユダヤ人であるアインシュタインやカフカについてやモーセの十戒をはじめとするユダヤ教聖書の解説も詳しくされていました。

この博物館内で最も関心を抱いたのはアウシュビッツ強制収容所についての解説でした。アウシュビッツ強制収容所とは現在、世界遺産になっている第二次世界大戦時のホロコーストや強制労働のための収容所です。ホロコーストやアウシュビッツについて軽く知ってはいたものの、ユダヤ人が110万人強制収容されたということを知り、非常に驚きました。また、第二次世界大戦においてユダヤ人の570万人以上、全体のおよそ60%が犠牲になったということに衝撃を受けました。

アンネの日記やホロコーストなどで知られるユダヤ人の迫害の歴史ですが、こういった差別は現代にも蔓延っているように思えます。言うなれば人間の本能というべきかもしれません。しかしながらこのホロコーストはそういった差別や迫害と社会情勢が連鎖的になって悪循環を生んでしまったがために起こったと考えられます。展示の最後にISISの奴隷についての展示がありました。そこでは女性がナチスの収容所と同じように監禁され、言葉では表せないほど酷い扱いを今もなお受けている現状を知りました。現代社会にも通じている人間の差別をなくすことは不可能かもしれません。しかしホロコースト博物館に行ったことでこのような歴史を省みて、人類が犯した過ちを繰り返さないようにしようという気持ちになることができました。

 

 

 

 

 

晩御飯は昼間に長蛇の列ができていてとても気になっていた丸亀製麺といううどん屋さんに行きました。

きつねうどん

麺が伸びまくっている点と、ネギの癖が凄いところ以外は日本と変わらないですね?!

今日一日はとても考えされる一日となりました。今日得られたことを踏まえ残りも頑張っていきます。それではまた明日。

 

 

 

 

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