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Chemコース渡航の総括

ついに私たちChemコースは渡航の全日程を終え、無事日本に戻ってまいりました。今回の渡航についてメンバーそれぞれで総括をします。

秋葉:

今回の渡航では、日本とは異なる環境で研究だったり、大学で勉強している方々の話を聞くことが多く、その話の中で日本との相違点といった物が多く見つかり、自分の知っていた世界とはまた違う世界があると分かり、いい刺激を受けると共に多くの事を考えさせられる貴重な経験となりました。特に印象に残っているのは、研究室の制度の違いです。アメリカの学生は、学部時代から研究室に希望して働いている人が多かったり、学部時代から大学院に進む際に、研究室を変えるのが普通といったようなことです。これらの事はアメリカの学生が受動的ではなく、主体性をもって学生生活を送っている事を意味するのではないかと思います。このようなアメリカの学生の主体性をもった行動が、多くの人々と接する機会となり、その結果、日本の教授もおっしゃっているアメリカの研究は新しい物を作り出すのは上手であるという事につながっていくのではないかと思いました。

今現在の自分自身は、材料研究者の道を目指そうと思っていますが、今後研究者として一流の研究者となるためには、自分の考えとは異なる人考え方をもった人と多く接する事が必要になっていくのではないかと思います。そのため、大学院などで研究室に所属した後、半年または、1年間海外の研究室に所属できる交換留学をしたいと強く思うようになりました。なぜ交換留学なのかと言えば、様々な考えを持った人と触れるとはいっても彼らと同じ研究室に入り、時間をかけて議論を交らわさなければ、彼らの考えを自分自身に還元する事は出来ないと思うからです。とはいえ、僕はまだ交換留学できる程の語学力はとてもなく、今回の渡航でも他の化学チームの二人に助けられる事が多かったというのが現状です。なので今後は語学の勉強を継続して行い、交換留学するにふさわしい語学力を身に着けることから目指していきたいと思います。これらの決意がこのブログだけにならないように、12月の渡航発表会でも努力を継続している中で同じことが言えるようにやっていきたいと思います。

池田:

今回の渡航先はアメリカということで、私がまだ1度も訪れたことがない土地で、また、まだ私は学部2年生で専門への知識が乏しい、語学力への自信が欠如していたということもあり、そういった要素からこの渡航に際し、多くの不安を抱えていました。結果的には無事に今回の渡航をコースメンバー全員が無事に終えられたのでその点については非常にうれしく思っています。

さて今回の渡航を振り返ってみると様々な点で自身が成長したな、と感じます。それは専門的な内容だけでなく、アメリカの文化、生活にほんの一部ではありますが、それらに触れることができ、自分の今まで持っていた考え方とは異なる価値観、考え方を知ったということです。今回の渡航では材料系の分野はもちろん、全体的に専門施設の訪問数は少なかったですがこういったことが得られたというのは、人間としての成長、という点で大いに重要だったともいます。そしてこれらもまた私たちEPATSの活動目的に合致するものだと思います。

訪問した専門施設の数が少ないとは書きましたが、もちろんこれらの訪問を通じて学ぶものは多くありました。それはアメリカでのアカデミアの立ち位置、そのシステム、企業や大学での研究の様子、といったものです。実際に大学の教授や企業の研究員の方と対話することで私自身が考えさせられることは多くありました。例えばアメリカでは学士1年生からでも本人が希望すれば、研究室に所属することができるというお話を何人かの方から伺いました。もちろんいきなり高度な研究をしろ、ということではなく、まずは上級生の研究の手伝い、それこそ機械の単純な操作、といったことから始めたりするそうです。私はこのやり方に非常に魅力を感じました。日本だと研究室所属は3年か4年からになります。しかし、それ以前から所属していれば早い段階で機械の扱いに馴染むことができますし、先輩たちの研究を身近で目にすることができるので研究がどういったものなのかを早い段階で感じ、自分なりのアクションをとることができます。日本での実現は難しそうですが、それでもいつかは、と期待します。

今回の渡航では自身が成長できただけでなく、成長の種もいろいろ得られました。今回の経験をうまく活用し、立派な花を咲かせることができるようにこれからもっともっと頑張っていきたいと思います。

佐藤:

長いようで短かった渡航が終わりを迎えます。将来は研究職に就くことを考えている自分にとって、この渡航は研究場所や研究テーマを考えるためのヒントを得るための機会でした。全体を振り返ってみて、ある程度想定していた通りのものも、それ以上のものも得ることができ、非常に刺激的で充実した16日間であったと思えます。

まず、研究場所としてのアメリカの印象について。

渡航前に行った日本国内での研究室等の訪問では、日本とアメリカにはそこまで大差がないというお話も多く伺いました。また、自分としてもアメリカではすごい研究や環境があるのではと期待しつつ、物事の真理を追究したり有用性を求めた研究をしているのであれば、場所が違えど変わらない部分も多いのではと考えている部分がありました。

実際、設備的な面での環境はこの目で見てもほとんど差はなかったように思います。

しかし、教授方や研究者の方とお話しする中では、研究の方向性に関する情熱や見ている世界の広さの点で日本とは異なったものがあるようにも感じました。また、制度的な面においても、アメリカの方が個々の能力を重視した仕組みとなっており、若いうちから活躍するには適しているように感じ、本当に将来の研究場所については考えさせられています。ただ、何よりも印象的であったのは、今回お会いしたアメリカにいる日本人研究者の方々は、日本の研究環境について自分が知らなかった考え方をお持ちで、日本の研究者とは異なるものを見ていらっしゃったということでした。

自分の求める研究環境をより深く考えるきっかけを多く与えられる機会であり、今後のキャリアプランについての視界が開けたように思います。

次に、情報化と化学研究の関わり方について。
自分のもう一つの視点は、アメリカでは機械学習などといったデータサイエンスの技術と化学との関りがどのようにとらえられているのかということを探ることでした。こちらについては、一見してこのテーマとは関わりの少なそうな研究者の方にも考えを伺うことで、想像以上のものが得られたように思います。
まず、驚いたのが、訪問させていただいた研究室において、データサイエンスを活用した研究プロジェクトを始められている方が非常に多かったことです。教授方がそれらに積極的であることも一つのポイントでしょうし、興味を持った学生がそのプロジェクトを始めることができる環境も興味深い点です。データサイエンスの広がりというものを強く実感しましたし、この分野に興味がある者としては、海外の先進した研究を行っている方々に負けないためには一層の熟慮と力量が必要だと痛感するきっかけとなりました。

渡航を通して、日本にいては気づくことのなかったことを多く学び、学生生活や研究についても異なった価値観を得ることができました。自分の研究をやりたいという思いは一層強まりましたし、そこで成功を収めるための努力の必要性を感じ、すばらしい刺激になりました。

今回、まだ学部2年であり、日本という異国の地から来た私たちの訪問を快く受け入れてくださった訪問先の方々に、改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。
また、この素晴らしい機会をくださりご支援をいただいいた滝さんをはじめ多くの方々にも感謝しております。
今回の経験を最大限生かし、日本、そして世界の科学をより進展させられる存在となれるよう、一層の努力をして参ります。そしていつの日か、お世話になったすべての方々に成長した姿をお見せしたく思います。

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