江戸東京博物館
染谷
今回の文化体験で私は江戸東京博物館に訪れました。
江戸時代の陣羽織や蒔絵箱といった歴史的な調度品を見るだけでなく、館内に再現された江戸時代の人々が実際に使用していた道具や、家などが実寸大で再現されておりそれらを実際に使ってみたり、見ることによって普通の博物館では得られないような実寸大の体験をすることができより深く江戸文化について学ぶことができました。
例えば大名行列の際に使われていた大名籠の複製に乗ることができたり、江戸の商人が担いでいた荷物を実際の重さで担ぐことができたり、火消しが使っていた火消し棒を実際に持つことができました。その他にも江戸の町民の家や、出店などが再現されており楽しかったです。
私が特に感銘を受けた展示が、江戸時代の出版についての展示です。写真は名所江戸百景 亀戸梅屋本舗の制作過程です。手順はまず版元に依頼された戯作者が原稿とした絵を描き、絵師が版下絵を描き、彫師・摺師にまわされ、製本されて売り出されます。その一連の流れが実際の版木とともに見ると、江戸時代の出版関係の技術力の高さに驚かされました。
文化体験―江戸東京博物館―
江戸東京博物館 (edo-tokyo-museum.or.jp)
青木
今回は日本文化体験として、両国駅にある江戸東京博物館を訪ねました。
私は文化体験として博物館・美術館を回りたいと思っていたので、日本文化の展示会をする博物館・美術館について探しました。江戸東京博物館以外に、考古、神道や校史を取り扱う國學院大學博物館、日本美術を展示している東京国立博物館などが候補に入ったが、今まで行ったことがないのと一番日本文化を感じられると思ったので、この中から江戸東京博物館を選びました。
江戸東京博物館は「江戸と東京の歴史や文化を伝える博物館」として両国駅に会館されました。両国駅の近くには両国国技館があるため、あちこちにお相撲さんが歩いていました。江戸東京博物館には、常設展示会と特別展示会があり、9月18日からは企画展「ひきつがれる都市の記憶―江戸東京3万年史」をやっていました。
常設展示会では、下図のマップのように、江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれています。今回は特に、江戸ゾーンで印象に残った展示について紹介していきたいと思います。
江戸東京博物館の常設展示会のフロアマップ
まず、6階に上がると、日本橋が目の前に現れます。この日本橋は現在の日本橋とは違い、1806年と1829年の改架記録や絵画をもとに復元されたものです。日本橋がはじめて架けられたのが1603年といわれ、翌年に諸街道の起点と定められました。用材が違うからか、雰囲気は今の日本橋とはかなり異なりました。日本橋の北詰付近には町人地があり、江戸時代から賑わっていたことがわかります。
日本橋
復元年代:19世紀前半 縮尺:1/1
寛永の町人地
復元年代:17世紀中期 縮尺:1/30
江戸時代の町の暮らしについては、食事について書いていきたいと思います。食事の回数が一日三食となったのは、江戸時代からのようです。江戸時代は、男性の数が女性より多く、単身男性が多かった町では、そば・すし・天ぷらなどの屋台が盛んでした。今の日本人は江戸時代と変わらず好みは変わらないものだと思いました。町人の普段のごはんは、とても素朴な日本食でした。ただ、白飯が思ったより黄色くてツヤがなかったです。また、めざしは塩水につけた魚を竹串や藁で目を通すように干す魚の加工品のようです。目刺し鰯や沢庵漬など、江戸時代の人はかなり塩分の高い食事を日常的に摂取していたと考えました。お寿司は、一貫が大きく、赤酢を使っているのでお米が赤っぽくなっていました。タネも分厚く、江戸前の魚が多かったようです。今では見ないようなネタが何個かあって食べてみたいと思いました。
日常の膳
寿司屋の屋台
江戸時代後期
最後に、錦絵についてです。下図に錦絵ができるまでの工程が書かれています。私は高校の美術の授業で版画をやったことがあって、その過程はとても大変で、きれいにはできませんでした。ここで展示されている錦絵は、板の線と色がぴったり書かれているだけでなく、色使いや濃淡まで繊細に表現されていて、すごく職人技だと思いました。
今回の文化体験では、昔日本史の教科書で学んだこともたくさんあったが、教科書や学校では勉強できないことをしることができました。また、体験型の模型も何個があり、江戸時代の人々の大変さをその場で味わうことができました。ここでは江戸ゾーンについてしか紹介しなかったが、東京ゾーンでは東京の歴史の変遷が見られました。