9月8日に、株式会社モノゴコロさんに訪問してまいりました。
モノゴコロさんは2016年6月に設立された、人工知能関連技術の研究開発を主に行っている会社です。『「モノ」に「ココロ」を』をモットーに、人間の心に寄り添う優しいAIの開発を進めています。
オフィスは代々木駅の目の前!ビルの同じ階にある株式会社エイト・ソーシャルウェアさんの、人工知能部門が独立するような形で設立されたそうです。
訪問に至った経緯について。
私が情報系を志望して将来どんな研究をしたいかを考えているときに、人間は相手の心に寄り添って行動していてもいつかは疲れてしまい相手を突き放してしまうことがあるけれど、ロボットなら常に相手のことを思った返答をするようにプログラムすることができるというメリットがあるのではないか、そしてそれが実現できれば社会に存在する「心の問題」を解決できるかもしれない!ということを思いつきました。そして大学入学後、テレビのニュースでモノゴコロさんの取り組みを拝見し、私が考えていたことと同じようなことを目指しているのでは?と思い、ずっと興味を持ち続けていました。
そうした中今回訪問を快諾いただき、理論が実社会に生かされている過程について学ばせていただくとともに、将来のヒントとさせていただくこと、技術についての知識を深めることを目的として訪問させていただくことになりました。
まず、営業部の髙野さん、代表取締役の船山さんにお会いし、経歴や会社概要、現在の事業内容についてご説明いただきました。
船山さんは情報系や工学部のご出身ではなく、大学では芸術学部で映像を学ばれていたそうで驚きました。社員さんについても、エンジニア以外の企画・制作部門等の方々は比較的文系出身の方が多いそうです。母体となったエイト・ソーシャルウェアについてもお話しいただきました。続いて現在モノゴコロの事業として、リアルタイム画像解析・自然言語処理のTAMa-C・また、現在渋谷ヴィレッジ・ヴァンガードとコラボしているバーチャルロボット、渋谷めぐるちゃんの今後についてもお話を伺いました。
そしてその後、たっぷり質問をさせていただきました。企業秘密ギリギリの突っ込んだ話まで、たくさんお答えいただいたこと心から感謝しています。
最後には、近くの別のビルでお仕事をされているエンジニアの方々にもお会いし、開発・製品化し実社会に出ていく生の現場を見せていただきました。
今回の訪問の成果としては、まず、自分が考えていたこととモノゴコロさんの取り組みが一致している部分を確認できて、今まで気になっていたことを消化でき、これまでの考えへの自信につながったとともに、今後の励みとなりました。
技術の実現可能性についても、私はそれなりに難しいのではと、少し悲観的に見ていた部分があったのですが、実際に取り組まれている方から根拠と共に詳しく意見を伺えて、新たな考え方を得ることができました。
さらに、働くということに関して、一般的な企業に進む道も、起業する道も、スタートアップ企業に入る道もありますが、自由度ややりたいことを達成できるかどうかというのは企業の大小というよりも、個人の持つ技術や、それに対するニーズによるのだろうと思えるようになりました。ただ、船山さんのお話を伺っていざ何かを始めるというときに人脈が本当に重要になってくるのだろうと感じたので、意識して広げていくというのもやってみたらいいのかもしれないし、その必要性についてより深く考えるのを今後の課題としたいです。
また、将来オリジナリティを持った仕事をして社会貢献に結びつけたいという個人的目標があるのですが、話題性・新規性のある事業をされていることから、そのアイデアや戦略の出所に関して伺ったところ、こちらも貴重なご意見を頂き、また少しコツをつかめたような気がします。具体的には、以前の企業訪問でも感じた、分野に偏らず幅広く見て今まで誰も取り入れたりコラボさせたりしたことのなかったものを意識して持ってくるといったことの重要性を再認識したのと、船山さんがおっしゃっていた、問題意識を持ち、その問題を解決するというよりその予防にまわる技術を考えるというのも、新しく大切な観点だと思いました。思い付いたアイデアが、どのような段階で、どのような形で問題にアプローチされるのかということも分析してみると、社会からのニーズとの距離が見えてくるのかもしれないと感じました。
今まで興味を持ち続けていた企業の一つであり、このような機会に訪問させていただきたくさんお話を伺えて本当によかったです。とても有意義な時間でした。
驚きや発見だけで終わらせず自分の身にできるよう、伺ったことをじっくり振り返りたいです。
応用可能性が大きく、夢のある取り組みをされているので、今後の事業にも注目させていただきたいです。
お忙しい中このような場を設けてくださったこと、この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました!