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YJFコース8日目

村松です!この旅程は28日間。今日から第2クオーターに突入です。

本日は忙しい一日でした。

 

まず初めにBoston Universityの

酒井修先生を訪問。

酒井先生は、神経放射線学を専攻しており、普段は放射線医として頭部頚がんなどの診断を行っている方です。

同じく放射線医の藤間先生とともにお昼を食べながらお話しました。

藤間先生は、医学の研究をしつつ深層学習のメカニズムについても学び、診断にAIを取り込むことを目指しているそう。「20年後に放射線医はAIに仕事を取られてしまうのではないか」という仮説に対して、否定をしつつも「AIを制御できない放射線医は必要とされなくなる」と仰っていたのが印象的でした。新しい時代における医師の姿を垣間見た気がします。

酒井先生は、アメリカのストレスフルな事情についても言及しておられました。訴訟社会アメリカにおいて、医師が訴えられるのは日常茶飯事だそう。「訴訟になりやすい」というプレッシャーは、医師にとっては大きなストレスなんだとか。日本では訴訟は身近なものではないのであまり聞きなれない話ですが、アメリカは本当にちょっとしたことでも訴えられてしまうらしいですね。文化の差ってすごいなぁ。

 

ボストンでも、トロントのように「お互いの分野や機関の垣根を越えて交流する」というのは日本と比べて盛んだそうで、大学間のつながりもあるみたいです。そもそもアメリカの医学部は大学4年間を過ごし、学位を取ったあとで医学部に入れる仕組みなので、工学などを学士のうちに学べたりするんですよね。そういったこともあり、医師が医学以外の分野にも横断しやすいのではないかなと感じました。

 

放射線医の職場にも潜入してきました(写真はありません!)

部屋は全体的に暗く、画像診断をするための環境が整えられていました。1人1人のデスクに電話が備え付けられていて、すぐにでも外部の人間とつながれるようになっているそうです。日本ではそんなことはないのだとか。

ちなみに、日本はMRI/CTの保持台数は人口当たり世界一。診断患者も非常に多く、必然的にレポートに書く文章は少なくなってしまうらしく、北海道大学に勤務していた藤間先生は、ボストンに来てレポートの量の多さに驚いたそうです。

今回迎えてくれた酒井先生、藤間先生,ありがとうございました!

 

酒井先生と。

こちらは藤間先生と。

 

その後はダウンタウンに戻りました。

パブリックマーケットにてアイスを注文。スモールサイズよりもっと小さいのを頼んだはずなのにこのスケール。さすがはアメリカ笑

次に、Cambridge Innovation Center(CIC)に訪問しました。CICはスタートアップに場を提供し、人々が交流機会を作り出すいわばコワーキングスペースのような場所。スタッフのSam Chapple氏と、イノベーションが生まれるような場の作り方や、CICのビジョンについてお話をしてきました。

写真はお見せできませんが、目的に応じて様々なスペースがあって興味深いものばかりでした。「垣根を作らないこと」を意識してか、それぞれのワークスペースの間に敷居を設けなかったり、ミーティングスペースがガラス張りになったりしていました。渋谷100banchや大岡山図書館で見たことあるようなものもあり、日本もそれなりに場づくりにはこだわっているんだな!と思いました。一方で、Samが話していたのは、「食事スペース」の重要性。CICには各階にキッチンがあり、大きなスペースを占めていました。食事をする場所には、自然と人が集まってくる。そここそが出会いの場であり、始まりの場所なのだと。確かにMIT media labなどでも団らん・食事スペースが沢山あったような気がしました。CICの原点は、「食」にあるのかもしれません。

 

昨日から化学班も渡航をスタートさせたようで、ボストンにて一時合流しました。

MIT本館前にてパシャリ。長旅でお疲れの化学班。
よくわからない国の良くわからない料理。佐藤が嬉しそうに食べてて狂気を感じます。MIT前にて。「真顔」がテーマですが僕には無理難題でした。

 

最後に、夕食を現地の日本人の方と交流会を行いました!

主催は川上聡経先生。世界最高に病院とも言われるMassachusetts General Hospital の医師の方で、皮膚がんなどの研究をなさっている方です。

左から、Harvard Medical school research fellowで眼科医の南さん、Northeastern Universityにて経済を学ぶ学士4年稲垣さん、東工大院生でMITに1年間留学している中畑さん、川上先生、MIT Japanese Programを仕切っているChristineさん、名古屋大医学部4年でMITに留学中の玉田さん。

僕たちにはとてももったいないくらいのとんでもない方々でした。

実は彼らも川上先生以外とはほぼ初対面。最新の研究についてお互いに意見を出し合ったり、日本や海外を初め様々な研究を紹介しあったり。いやあ、ここでつながれて良かった、と思う方々ばかりでした。将来この人の下で研究してみたい!みたいなのもありました。

川上先生は、僕らからすると知り合いの知り合いの知り合いの知り合い。6月に滝沢と東京中を駆け回り、いろんな方にお会いした日々が、ここで花開いた感じがして、部屋で二人で感傷に浸ってました。

 

今回の渡航で出会う方々は本当に最前線で活躍している方ばかりです。回数を重ねていると感覚がマヒしそうですが、1つ1つの繋がりを、決して蔑ろにせず、これからも大切にしていきたいですね。

明日はニューヨークへ移動。アメリカの文化を精一杯楽しんでまいります!それでは。

P.S.

クイズ!この式は何を表すでしょうか?

答えが分かった方はコメントにてお待ちしております。

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