こんにちは!epats11期の川野巧翔です。
今回は僕が先日行ってきた文化体験学習について紹介したいと思います。
今回僕が体験したのは、「茶道」です。茶道を選んだ理由はいくつかありますが、世界的に知られている日本文化の一つとしてその存在が挙げられること、そしてほとんどの人がその詳しい作法やそれに付随した意味に関して正確には理解していないという点です。今回自分が体験することによって茶道への理解をより深めるだけではなく、改めて日本文化の中に通じる基本的な考え方を認識することによって海外渡航時に現地の人々に正しく伝えることができると考えました。
僕が体験をさせていただいたのは、東京・神田にある「日本文化体験 庵an東京」というお店です。ここでは茶道体験を始めとして、和菓子づくりや、舞妓さんと会えるツアーなど様々な日本文化について専門のインストラクターの方がご指導くださ裏ながら体験することができます。僕が訪問した日は平日ではあったものの、外国人観光客のかたや家族づれの方で賑わっていました。それでは今回僕が教わった茶道の基本的な所作について紹介しようと思います!
こちらが今回僕が使った道具になります。まず一番手前にあるのが「茶碗」です。この茶碗にも正面等のが存在します。今回の茶碗には柄がなかったのですが、このような場合は、茶碗の裏いおしてあるハンコを見ます。ハンコの上側の面を正面とするのが決まりだそうです。なぜ正面を決めるのが大事かというと、お客様をもてなす時にお茶碗が一番綺麗な形で見える方向でお出しするためです。
次に、茶碗の左側にある竹製のスプーンのようなものが、「茶杓」です。これは、別の「棗」と呼ばれる抹茶が入った容器から抹茶の粉を掬う時に用いられ、今回体験の時に作った薄茶では、茶杓1.5杯分の抹茶を使いました。
続いて茶碗に少し隠れてしまっていますが、一番有名かもしれない「茶筅」です。これは後ほど使いますが、抹茶の粉にお湯を加えた後に混ぜる際に使います。
最後に一番上にある黒い陶器ですが、これは今回のみお湯を入れておく陽気となっていて、本来であれば「茶釜」と呼ばれる釜から直接お湯を茶碗に注ぎます。次に、抹茶の粉とお湯を混ぜる工程を紹介します。
まずは先ほど紹介した茶筅で1.5杯分の抹茶を茶碗に移します。その後、指定の量のお湯を注ぎ入れ、茶筅を茶碗の底につけながらそこを一周するように混ぜ、付着した抹茶を全て取ります。全ての粉がそこから取れたなと思ったら、次は茶筅を浮かせた状態で「M」の字を描くように速くかき混ぜ、抹茶を泡立てていきます。上の3枚目の写真のように細かな泡ができるのが理想で、飲んだ時により滑らかな口当たりになります。これでお茶を作る工程は終了です。
今回の体験で一番印象的であったのは、飲み方にありました。出来上がった抹茶を飲み干した後、底に少しばかり残ったものを一度に飲み干すというものがあるのですが、その際にあえて音を立てながら飲むという話を聞きました。これは、作ってくれた方への感謝の意を示すという行為にあたるそうです。今であれば行儀が悪いと言われてしまいそうな行為だったので大変驚きました。今後も文化学習を進めてこのような新たな発見をできればいいなと思いました。
ここから海外渡航に向けて綿密な計画づくり、アポイントメント取りなどを頑張っていきます!