こんにちは、13期の西谷です。
8月21日は、フランス南部のサン=ポール=レ=デュランスにあるITER機構(国際熱核融合実験炉)を訪問し、現地で勤務されている日本人職員の井口さんと服部さんにお会いしてお話を伺いました。
ITERは、日本、EU、米国、ロシア、中国、韓国、インドの世界7極が協力して建設を進めている世界最大規模の核融合実験炉で、将来の核融合発電に必要な技術や安全性を実証することを目指している国際組織です。
機械系ご出身の井口さんは、プラントエンジニアとして核融合炉の中でも重要なコンポーネントである真空容器熱遮蔽(VVTS)の組立責任者を務められています。実際のお仕事の進め方や技術的な部分について詳しくお話を伺いました。2023年からこうした多国籍な環境で働かれている井口さんの所感として、ITERは日本の職場と比べて自由度が高く、責任者に任命されると多くのことを任されるというお話がとても印象に残っています。また、互いのバックグラウンドを尊重し合いながら協働する文化があり、仕事を依頼した際も快く引き受けてもらえる環境であるということも教えていただきました。
電気エンジニアの服部さんは、もともとメーカーにお勤めで何度かの転職を経て、現在はITERで大電流・高電圧を取り扱う業務を担当されています。服部さんはもともと核融合の専門家だったわけではなく、大学時代に聞いたことがあり、プラント運営のお仕事をされていた際に声がかかったのがきっかけで来られたそうです。現在では核融合専門以外のバックグラウンドを持つ職員の方も増えていて、あらゆる分野の知見を持ち寄って核融合の実現を目指しているという、現場の空気感を感じることができました。
また、当日は実際に炉を建設している現場を間近で見学させていただくこともできました。日本をはじめとする数多くの国々で分担して製造された機器が集まり、組み立てられている様子を目の当たりにし核融合発電がまさに今、現実に形になろうとしていることを実感しました。
貴重なお話と現場のご案内をしてくださった井口さんと服部さん、本当にありがとうございました。


