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3期 ヨーロッパコース 9日目

ヨーロッパコースの黒崎です。

ヨーロッパコース9日目は、ドイツのアーヘンからベルリンに移動しました。移動後、ドイツで働き始めて1年半目の矢野さんご一家とお会いし、ドイツでの暮らしについてお話を聞きました。




 

私たちがドイツに来て、数日経ちましたが、“ドイツには落書きがとても多い”ということを強く感じます。日本では落書きはあまりなく、高架橋下のブロック塀や、薄暗い路地の塀に書かれているイメージですが、ドイツの落書きは全く違います。街中の住宅の一階のレンガや、店のショーケースのガラス、駅のエスカレーターの側面などに書かれていました。

 

その話を、矢野さん達に話すと、矢野さんの奥さんも、ドイツで住む自分の家の門に落書きがされているのを初めて見たときはショックを受けたとおっしゃっていました。


矢野さん一家が日本からドイツに移り住むために、ドイツで家探しをした際のお話もしてくださいました。


ベルリンの土地は今、とても人気なようです。1回の内覧会にはたくさんの人が集まり、部屋を借りるのは倍率が高いようです。日本人は部屋を汚さず、またパーティーなどもせず、静かなため、大家さんからは好印象である反面、外国人である日本人をあまり信用してくれなかったり、日本人はドイツで暮らしていても、日本に帰国してしまい、長期で借りてくれない可能性もあるので、借りにくいこともあるとのことでした。

矢野さんのお子さんが通うドイツの現地の小学校についてもお話を聞きました。その小学校は、“1、2年合同クラス”、“3、4年合同クラス”、“5、6年合同クラス”と分かれているそうです。また、ドイツの別の小学校では、“1、2、3年合同クラス”、“4、5、6年合同クラス”と別のカリキュラムになっているそうです。クラスの分け方や、宿題の量などは学校でそれぞれ異なるため、子供に合った学校を親が探す必要があるとおっしゃっていました。

それぞれの小学校によってキャラクターが異なり、子供にあった学校を見つけることができる仕組みは素晴らしいと思いました。


カフェでドイツの暮らしについてお話を聞いた後、矢野さんのお子さんが近くの公園に行くとのことだったので、ついて行きました。


その公園には、丸太や木の板の手作りの遊具がたくさん置いてありました。まず初めに目に入ったのは巨大な滑り台。かなりの高さと角度でした。ブランコなど、子供が怪我をしてしまう危険性がある遊具はすぐ撤去されてしまう日本とは対照的であると感じました。

また、小さな焚火の空間もありました。公園内ではパンの耳が販売されていて、購入したパンの耳を公園に落ちている枝に直接巻き付けて、焚火でパンをあぶり、食べるようです。衛生的な問題や、火の扱いの問題で、日本では目にしない光景でした。

子供達が、目にゴーグルをつけて、石をひたすらハンマーで砕いていたり、木背の遊具に釘を勝手に打ち付けていたり、置いてある木材のかたまりをノコギリで切っていたり…


この公園で遊ぶ子供達は皆、自由にのびのびと遊んでいました。このような公園で小さい頃に遊ぶことで、心豊かな大人へと成長していくのであると思いました。安全面を過剰に心配し、子供が怪我をすると、親ではなく、遊具の持ち主に安全管理上の問題があった、と言われてしまう現在の日本で、このようなドイツの公園を作るのは難しいと思います。


公園を離れ、矢野さんのご主人とともに、市場に向かいました。毎週、土曜日は各地で市場がひらかれているそうです。市場では、食べ物や調味料、アクセサリーなど様々なものが売られ、多くの人が市場に訪れていました。

 

ドイツと言えば、“ビール”と“ソーセージ”なので、市場の売店で、ポテトとビールとソーセージを注文しました。

 

ソーセージを食べることになり、ソーセージの豆知識の話で盛り上がりました。

まず、ウィンナーやフランクフルトの名前の由来についてです。オーストリアのウィーンが発祥のソーセージはウィンナー、ドイツのフランクフルト発祥のソーセージはフランクフルト。
次に、調理方法です。ドイツでは地方によって、ソーセージを揚げたりゆでたり、様々なようです。
私はソーセージ知識がゼロだったので、初めて聞く話ばかりで、とても楽しかったです。

続いて、菱川が紹介します。

矢野さんとの交流を終え、駆け足でベルリンを観光しました。

地下鉄を乗り継いで博物館島の最寄り駅に到着しました。川の中州が島のようになっていて、この島に6つの博物館があることから、ここは博物館島と呼ばれています。

駅を降りてしばらく歩くと、サックスを吹いている人がいました。夕暮れ時の博物館島に、ジャズのような音色が聞こえてきて、とても心地よい雰囲気でした。

ひときわ大きな緑青の屋根を持つ建物が目に入ってきました。ベルリン大聖堂です。

高い柱、精巧な絵、銅像はものすごい迫力でした。大聖堂の入り口付近の中央の天井は、白い彫刻が施され、とてもきれいでした。

さて、ベルリン大聖堂の中に入るにはチケットが必要です。チケットを買いに券売機に行くと、閉館30分前の17:30頃ということで販売終了になっていました。残念……

次に、旧博物館を訪れました。こちらも閉館30分前。チケット売り場の人に、明日来てゆっくり見るよう勧められましたが、明日の午前中は予定が詰まっていて、午後からベルリンを発つので、私たちには今日しかここを訪れるチャンスはありません。本来ならば入館させてもらえないようですが、旧博物館の1階の展示のみを見学するという条件で、特別に入館させてもらいました。

ここ旧博物館の各展示室、各ブースに一人の監視員が立っており、先日訪れたイギリスの大英博物館よりも監視員が多いという印象を受けました。

 

1階にはギリシアの白い彫刻や黒色の絵柄が描かれた茶色い土器が展示されていました。また、1階中央には、ロタンダと呼ばれる円形の大きな部屋があり、吹き抜けになっていました。この広々とした空間に、20本の柱と白い彫刻像が林立する様子は圧巻でした。

30分間という短い見学時間ではありましたが、旧博物館が誇る展示物の一部を見ることができてよかったです。

 

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