どうも、6期の滝沢です。
今日で日本を出て1週間ですね。まだ1/4。もう1/4。そんな感じです。
東工大は一部には日本版MITと言われてますが、東工大の10倍は凄いだろう大学です(実際に大学の予算は1桁違います笑)。本館からして異次元ですよね
まず訪れたのは、TATAセンター。主に発展途上国において、テクノロジーを用いて農業や健康の問題を解決する活動をしているMITの中の組織です。今回は、所長のDaineさんと、日本の農業においてお話する機会をいただけました。高齢化社会の中で、農業従事者を増やし、食料自給率を向上させるためにはやはりテクノロジーは一つのソリューションだが、その前にまず、関係する方々と直接はなし、何が一番大きな問題なのかを見極めることも重要なのだと再認識できました。TATAセンターの事業の例やお話した内容は、農業に興味のある田坂にとっても、融合理工系の村松や滝沢にとっても意義深いものです。
次に我々は、東工大のリベラルアーツの准教授で、今MITで客員研究員をされている伊藤亜紗さんにお会いしました。
まず伊藤さんにキャンパス内を案内していただき、MITの環境や日本や東工大との違いについていろいろとお話をお聞きしました。やはり印象的なのは、トロント大でも感じたように、教育の厚みが東工大と全く違うことです。文系に力を入れるといっても、文系の学位をとるほどしっかりとやるし、それだけ時間をかける。東工大はまだまだ表面上だと危機感を感じました。
また面白い話といえば、「ハッカー」という学生が学校に仕掛けるいたずらのような活動。いたずらといってもスケールは壮大で、本館のドームの上にパトカーをヘリコプターを使って置いたりするらしいです。上の写真は乗っけられたパトカーの展示です。こんなんやってみたい!
このようにキャンパスにはところどころアートがあったり、建築がおしゃれだったりします。
中でもヨット部である私として印象深かったのは、キャンパス目の前の川で大学のヨットをやっているということです。伊藤さんも一度体験したことがあるそう。実際はなかなか風が安定しないためやりにくいと思いますが、写真の黒いセールにMITと書いてあるのはめちゃめちゃ格好良いですね。
そして最後にMITのOB/OGが経営するカフェに入り、伊藤さん研究についてなどお話しました。伊藤さんは専門はアートで、社会に何か新しい問題提起をし、その解決策をデザインすることだそうです。伊藤さんは本のなかで、障害を持つ人に関して、彼らを支援の対象としてみるのは違うという新しい視点を提案しています。我々も同じような視点で高齢化社会を考えるときに、高齢者の方々を支援の必要な社会のお荷物のような存在としてではなく、うまく共存できる社会をデザインしないといけないと考えています。今回のディスカッションやアメリカならではの話を通し、その考えを深められ、またこれはTATAセンターとも被ってくることだが、深いフィールドワークの重要性にも気づかされました。今回のお話の内容は、私たちの今後の活動の軸となるような気がします。伊藤さん、貴重なお話、貴重なお時間ありがとうございました。