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8-9期Summer Hannover編

こんにちは!9期の石川です!今日はハノーファー大学のCox教授を訪問しました。

忙しい中時間を作ってくれたそうで、本当に感謝しています。

 研究内容のお話を伺い、その後研究室見学をさせてもらいました。

教授は菌類の生体反応や化合物の発見、合成について研究をされています。菌類には、薬に使えそうな化合物、生理活性のある化合物や合成反応が備わっています。もともと菌類にある機能を、創薬に応用することで、より効率的で持続可能な薬品合成を生み出すことができるのではないかと、詳細をお伺いしたく、訪問させて頂きました。教授のお話曰く、興味深い、役にたつ化合物を見つけたとしても、実際に薬品に応用できるかどうかはとても難しく、時間がかかるのとのこと。少なくともラボ1つでは不可能だそうです。一見、自然から応用するというと、自分で合成法を生み出すより簡単にいくように聞こえますが、思った以上に時間がかかるのだそうです。

写真に写っているのはガスクロマトグラフィーです。これを使って化合物の構造決定に繋げます。他の器具もいろいろ見させてもらいましたが、東工大のラボにも似たようなものがありました。けど東工大より断然新しくてきれいで驚き。。!!

教授は、イギリス人の方で、機会があり研究者の待遇がいいドイツに来たそうです。ドイツとイギリスの違いを話してくださいました。ドイツは保守的なとこもあり、科学者は尊敬されているようです。イギリスではそんなことはないらしい。また、財団もイギリスより柔軟で、研究内容をきちんと評価して資金を付与してくれる、一方イギリスは財団の方針に従わなくてはいけないため、研究者が研究をしにくいとのことでした。

最後にドイツのBioNTechについて、ワクチン開発ができた理由を、教授の意見を伺いました。一つはビオンテックの研究者が政府に粘り強く、コロナとその危険について説明したこと。一つは、先ほどの財団の仕組みでした。ドイツは、莫大な資金を製薬会社や研究機関に与えることはできないが、政府から手厚いサポートがあったそうです。

短い時間でしたがいろんなことを聞けて良かったです。事前学習を含め、詳細は最終報告書のほうに記載します。それではまた~

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